保育目標④

自然のサイクルの実感 や自然に生かされている感覚を育てる。

日本には、日本にしかない四季の変化があります。人は四季に包まれながら、自然がもたらしてくれる変化とめぐみに支えられて暮らしてきました。また、四季は日本の文化にも密接にかかわっています。住まいはもちろん、文芸、絵画、音楽、茶道や華道、年中行事、そして日々の食事。ほんとうにありがたいことだと思います。

季節の移り変わりを自らの五感で感じること。旬の食材をその季節ごとに食べ、その時々の味覚を目や舌で味わい、またこれからやってくる季節に思いをはせる…。それは子どもたちにとってもすばらしい体験となるはずです。

たとえば身近な木々の様子だけ見ても大きな変化を感じ取ることができます。芽吹きから新緑へ、そして若葉、深緑、紅葉、落葉、そうやって枯れた木は春へ向けての準備といえるでしょう。
また御南の園庭の畑では、子どもたちが自分の手で植えたり、種をまいたり、水やりをしたりと、栽培物を世話していくなかで愛情を持ちはじめる姿が見られます。どの年齢の子も自由に行き来できる場所に畑があり、毎日の変化を感じることができます。そして開花や実りの喜びや感動。逆に枯れたり失敗したときの悲しさ、残念さ。収穫したときに味わう感動の味。

種から育て、毎日の水やりなどの世話をすることで植物の生長に気づき、感動し、喜び合える。それを食べて味わうことで自然の恵みを感じたり、また太陽や雨、土などの力を感じる…。
「花が咲いたからもう実がなるね」という子どもの言葉を聞いたとき、今までの経験(驚きや感動)が子どもたちに蓄えられているんだなあと実感します。

お日さまに、雨に、土に、無心に祈り、自然の恵みに手を合わせて感謝する姿。それは大人も忘れてはならないものではないでしょうか。